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コロナ禍で善戦した韓国自動車、生産7位から5位に…本当の競争は来年

韓国の自動車産業の世界ランキングが昨年の7位から今年1~10月は5位を記録し2段階上昇した。新型コロナウイルスの余波にもかかわらず生産を持続した点と過去最大を記録した内需市場のおかげだ。


韓国自動車産業協会(KAMA)が23日に発表した「2020年自動車産業評価と2021年見通し」と題する報告書によると、今年10月までの韓国の自動車生産台数は288万台で、中国、米国、日本、ドイツに次いで5位となった。また、今年の内需販売は161万台(輸入車除く)で過去最多を記録するものと予想した。これまでの最多は2016年の160万台だった。


現代自動車「ネクソ( NEXO)」


◇自動車内需、過去最大

KAMAは世界ランキングが2段階上昇した要因について、政府と業界が新型コロナウイルスに速やかに対応して生産中断期間が短く、個別消費税などで内需販売が増えたためと分析した。KAMAは「韓国は新型コロナウイルスによる工場稼動中断が2月の1カ月間に5~15日ほどにすぎなかったが、海外主要メーカーは3~6月に稼動中断が続き長期化した」と明らかにした。 また、個別消費税施行前の1~2月の内需販売は16.9%減少したが、3月の施行後4カ月間に15.9%増加した。おかげで韓国の自動車業界は新型コロナウイルスで急減した輸出分を内需で代替することができた。


上半期の内需の割合は49%で昨年の39%より10ポイント上昇した。 これに対し輸出は欧米など主要国が新型コロナウイルスで封鎖措置をしたため急減した。今年の自動車輸出台数は191万台を記録し、2003年の181万台以来となる200万台以下に落ち込むと予想された。KAMAの統計によると、2015~2019年の5年間の輸出平均は259万台だった。 電動化の流れにより韓国の自動車産業の雇用人数は次第に減っている。


1月の37万8000人から10月には37万4000人と4000人減った。また、上場された主要部品メーカー85社のうち26社は7-9月期に赤字を出した。 韓国自動車研究院のイ・ハング選任研究委員は「これに先立ち2018年から昨年まで雇用が2万人近く減った。今年の自動車メーカーの雇用は変わっていないので減った4000人は部品メーカーの従業員」と話した。続けて「電動化の流れが進むほど『雇用なき成長』になる恐れがある」と指摘した。


◇来年は「電気自動車大戦」、中国と競争

来年の自動車輸出は回復し今年より22.9%増加すると予想した。新型コロナウイルスからの回復傾向と各国の景気浮揚策が肯定要因に挙げられた。だが世界の自動車メーカーの生産正常化と中国の海外進出本格化による韓国企業は各国で激しい競争が予想される。また、内需市場では販売が4.4%減少すると予想した。


KAMAは「韓国の生産量順位が今年の5位から来年は再び6~7位に下落する可能性がある。内需市場は規制強化と家計負債増加による民間消費減少、個別消費税減免恩恵縮小などに回復に制約があるだろう」と明らかにした。 サムスン証券のイム・ウンギョン研究員は、「今年自動車メーカーは大幅なコスト削減をしている上に内需まで回復し業績が相対的に良かった。来年までこうした流れが維持されるだろう」と話した。


ただ「新型コロナウイルスの感染再拡大で5人以上の集合禁止などの流れが続くならば来年1-3月期の内需に影響を及ぼすだろう」と話した。 ◇「電気自動車、中国企業の挑戦激しそう」 特に来年には世界の主要自動車メーカーが電気自動車モデルを大挙発売し「電気自動車大戦」が予想される。


中国が恐ろしい。電気自動車調査機関のEVボリュームズによると1~11月の電気自動車モデル別販売順位で、五菱汽車の「宏光ミニEV」が8万台を記録してテスラの「モデル3」に次いで2位となった。宏光ミニEVは4-6月期に発売した。現代・起亜自動車はこの期間に17万台を売ってグループ別の電気自動車(水素電気自動車含む)販売順位で世界4位となった。 イム・ウンギョン研究員は「来年の現代・起亜自動車の電気自動車販売は35万台水準になると予想されるが、欧州など主要市場で中国のBYDやNIOなどが参入してくれば販売に影響を及ぼしかねない」と話した。


https://news.yahoo.co.jp/articles/be03dc591ba6fb545da752f270eaa1a10b112144

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