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日本国内のコチュジャン市場の動向

最終更新: 2020年12月26日

- 韓国ドラマの人気上昇、家庭料理·健康食品の人気などがあいまって、対日本コチュジャン輸出拡大 -

- 製品形態及びパッケージングの多様化、レシピ提供などを通じて新規消費者の進入を誘導可能 -


□有望商品概要

ㅇ 商品名:コチュジャン

ㅇ HS Code: 2103.90.1030

ㅇ 選定理由

-コロナ19以降、家で過ごす時間が増え、日本のネットフリックス加入者数は500万人を突破したが、その後、「梨泰院クラス」、「愛の不時着」など、韓国ドラマの多数がネットフリックスの人気コンテンツでトップ10に長時間定着した。

※注* 2020年9月初め基準で、前年同月比約1.7倍増加した数字。

- 特に、ある青年の飲食業市場での成功記を扱った「梨泰院クラス」が韓流の主要消費層である若い女性だけでなく、全世代でシンドローム的な人気を博し、コチュジャンを筆頭に韓国食品や食材に対する関心もさらに高まった。


大阪所在の韓国料理店で販売している「梨泰院クラス」セットメニュー


コチュジャン焼肉のレシピを紹介するブログ


□韓国のコチュジャン輸出現況

ㅇ 2020年にはコロナ19によって韓国の全体輸出が縮小されたにもかかわらず、海外での韓国ドラマの人気上昇、健康食品に対する関心拡大などによってコチュジャンの輸出金額は2020年10月基準で前年同月比37.8%成長する。

- 韓国のコチュジャン輸出は最近5年間持続的に成長したが、2019年の成長率が2.3%だったことから、2020年に海外市場でコチュジャンの需要がどれほど大きくなったかを推測できる。

- 特に韓流の影響力が大きい中国(成長率63.9%)、フィリピン(52.2%)、タイ(125.3%)などアジア市場での爆発的な成長に注目する必要がある。


ㅇ 日本は2018年までコチュジャンの主要輸出国2位を守ってきたが、最近数年の間に対中国輸出金額が大幅に拡大し始め、2019年からは3位に下がった。

- 特に2019年には輸出規制の発効など政治、外交的なイシューにより韓日関係が悪化し、対日コチュジャン輸出金額も前年比3.1%縮小した。

- しかし、2020年にはその雰囲気が反転し、成長率21.0%(2020年10月基準)を記録した。


韓国の年度別主要国コチュジャン輸出現況

(単位:千ドル, %)

資料: Global Trade Atlas


□ 日本のコチュジャン輸入状況

ㅇ 日本のコチュジャン輸入金額を集計した統計資料はないが、コチュジャンを含む調味料の輸入現況を見た時2020年10月基準で前年同月比8.0%成長した。

- 一方、同期間の韓国からの輸入金額は、他の主要国と比較すると相対的に高い成長率(20.0%)を記録した。


ㅇコチュジャンに代表される韓国の調味料に対する日本消費者の関心度は最近5年の間持続的に高くなってきた。

- 以前は日本のスーパーでコチュジャンがドゥバンジャンなど中国料理に使われる調味料と一緒に陳列されていることが多かったが、現在は韓国の調味料と食品コーナーが別に構成されているのをよく見かけるようになった。

- 特に2018年頃からチーズタッカルビ、ヤンニョムチキンなどが日本で旋風を巻き起こし、ソースの主材料であるコチュジャン(唐辛子味噌)の販売も好調になったものと推測される。


□市場の現況及び展望

日本のコチュジャン市場規模は正確に把握しにくいが、韓国から輸入される比重がとても大きいと推測できる。

- 日本の年間韓国産調味料の輸入金額は約1千8百万ドル(2019年基準)規模である。


ㅇ 今まで日本国内のコチュジャン販売は韓流コンテンツの人気騰落に大きく影響を受ける傾向があったが、コロナ19の感染拡散をきっかけに日本で健康食品に対する関心が高くなっているためコチュジャン市場ももっと成長するものと期待して見ることができる。


- 最近日本では免疫力増進に役立つ納豆(チョングチャンのように豆を発酵させて作った食べ物)など発酵食品のニーズが拡大しているからです。


- また、日本の消費者はコチュジャンの辛さを出すカプサイシン成分が体温を高めてくれて風邪など病気の予防に良いという認識を持っている。


コンビニメニューとして発売されるほどロングセラーとなったチーズタッカルビ


□流通構造及び競争動向

ㅇ流通構造

-コチュジャン完成品をスーパー、韓国食品店、インターネットなどの販売チャンネルを通じて消費者にすぐ販売(B2C)するか、または食品製造業者、韓国飲食店などに納品(B2B)され、再び加工されるケースに分けることができる。

- 以前は韓国料理店でコチュジャンが入った料理を楽しむ人が多かったが、コロナ19以降、家で料理する頻度が増えたため、家庭でのコチュジャン消費の割合が拡大したものと推定される。


□関税率及び輸入規制

ㅇ関税率:10.5%

ㅇ 輸入規制:調味料に対する輸入規制あるいは注意事項は別途ないが、日本食品衛生法に基づき輸入者が輸入申告書を厚生労働省検疫所食品監視課(以下検疫所)に提出しなければならない。

- この輸入申告書は貨物到着予定日の7日前から提出可能で、検疫所では輸出国、輸入品目、製造者、製造方法、添加物の使用有無などを審査する。

- 同一品目を繰り返し輸入したり、事前に輸入計画が決まっている場合は、輸入申告の手続きを簡素化することも可能。


□示唆点

ㅇ KOTRA名古屋貿易館とのインタビューで食品専門商社D社のS社長は"韓国のコチュジャン製品は大きなプラスチック容器に入っているのでコストパフォーマンスが良いという評価が多い、しかし鍋(チゲに似た日本式汁物料理)を好んで食べる冬ではない以上、使うことが多くないため、残ったコチュジャンをどのように保管すればいいかという問い合わせが入ったりすると説明した。

- そのためチューブ、ポーチなどの少量包装容器に入った製品を発売する場合、希望する量だけ衛生的に食べることができるため、新しい消費者層の進入も誘導できるものと見られる。


また、日本の食品企業は料理における味噌の活用度を高めるため、液体、粉末、固体ブロックなどの形態で発売しているため、これを参考にして様々な形態のコチュジャンを開発することも考えられる。


※「韓国食品」の日本輸入に関心がある方は「インターテック」にお問い合わせください。

インターテック:info@inter-tec.net


参照:KOTRA 世界市場ニュース

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